【ショートロッドのすすめ】短い竿で飛距離を伸ばす方法

サーフやロックショアなど、飛距離が必要な釣りでは10ft前後のロングロッドが主流です。

それはなぜか?

長い竿の方がより遠くにルアーをキャストできるからですか?

違います。

正確には、より遠くにルアーをキャストしやすいから

長い=飛ぶは間違いです。

長い竿で飛距離を伸ばしやすいのには理由があります。

よく言う、遠心力が全てではありません。

今回は、長い竿だとなぜ遠くまでルアーをキャストできるのか?について解説です。

理解できれば短い竿でもより遠くにルアーをキャストすることが可能になります。

7.2ftで周りの人が届かない沖の潮目を直撃してヒットさせた

短い竿のメリット・デメリット

まずはメリット!

  • 軽量で扱いやすい
  • ルアーの操作性が高い
  • キャスティングで振り抜きやすい

つまり疲れにくいということです。

頻繁に磯に立って釣りができる人であれば筋力も体力も申し分ないのでしょうが、月に数回しか磯に立てないサラリーマンでは、10ftロッドを一日中振り抜く筋力と体力はほとんどの人が持ち合わせていないと思います。

30才を超えてからの体力の衰えは尋常じゃありません。

維持するので精一杯です。自分が情けない

次はデメリット!

  • 足場が高いと使いにくい
  • リーチが短い
  • 遠投しにくい

リーチや高場での操作性は、どうにもなりません。

糸ふけを上手く使ってどうにかしてください。

ただし、遠投能力に関しては、ロングロッドと同等のポテンシャルを持っています。

引き出せないのは、使いこなせていないからです。

長い竿が遠くに投げやすい理由

理由は様々ですが、主な理由はカーボンの弾性を活かしやすいからです

ルアーの飛距離は、ロッドの振り抜きの速さではなく、カーボンの弾性(反発力)をいかにルアーに伝えられるかで決まります。

それは、テイクバックでどれだけロッドに負荷を与えてロッドを曲げられるか、その負荷をいかに効率よく放出できるか、が重要です。

この時、長い竿と短い竿のどちらが曲げやすいですか?

同じ硬さの竿であれば、長い竿の方が曲げやすいですよね。

だから、ロングロッドだと遠投しやすい訳です。

短い竿で遠投できないのは、テイクバックで竿をしっかり曲げきれないから

ちなみに、遠心力が必要なのは、テイクバックでロッドをより曲げ込むためです。

遠くに飛ばすためではなく、遠くに飛ばす準備のために遠心力が必要なんです。

写真はラグゼ チータ100XH 良く飛んで良く曲がる良い竿でしたが、めちゃ疲れる

短い竿が飛ばない理由

簡単です。

カーボンの反発力を最大限に活かせてないから

反発力を利用して、最適なタイミングでルアーを送り出す。

短い竿だとこの動作が難しく、飛距離が伸ばしにくいのが実情です。

理由は反発力を利用するための溜めが難しいから

テイクバックで、ロッドに充分な負荷を与えることができず曲げきれないから反発力も弱くなり、結果的に飛距離が落ちる。

ではなぜ短い竿だとテイクバックが難しいのでしょうか?

それは、短いから

なんかすごいアホなのこと言ってますね。

でも、事実です。

短い竿だとペンドゥラムキャストの遠心力も小さくロッドへの負荷の伝達も早いので、ディープポイントも狭いし、わかりにくい。

つまり、テイクバックもディープポイントをわかりにくいので、飛ばないし安定もしない。

でも考えて見てください。

飛距離を出すのに必要なのは、カーボンの反発力です。

同じ強度のロッドでカーボンの弾性力を比較した場合、強いのはどっちでしょうか?

ほぼ、同じです。

てことは?

短い竿であっても、カーボンの反発力を最大限に活かすことができれば、飛距離は変わらないということ。

つまり、ディープポイントを掴んで上手に投げれば長い竿並に飛ぶということです。

短い竿で遠くに飛ばす方法

カーボンの反発力を最大限引き出すこと

これに尽きます。

カーボンの反発力を活かすために必要なことは、最適なテイクバックとロッドのディープポイントを熟知すること。

まずテイクバックについて説明します。

まずはペンデゥラムキャストに拘らないことから始めましょう。

遠心力でテイクバックを作るのではなく、ルアーの重みとロッドの振り始めに負荷を集中させることを意識する。

振り始めで、ロッドの5分目まで曲げてしまうイメージ

ロッドは振り始めているのに、ルアーはまだ動き出していないようなイメージ

言語化って難しい

とにかく!ロッドを良く曲げて投げるようにしましょう。

力を抜いて楽〜に投げれるようになれば、一日中投げ倒したといても疲労感は少なくなるでしょう。

垂らし短めのロングキャスト!

次はディープポイントについて

テイクバックで反発力が最大になったポイントのことを指します。

このディープポイントを掴むには、とにかく反復練習です。

投げ込んだ先に答えが落ちてます。

ひたすら投げ込みましょう。

まとめ

以上が8ft前後のロッドで飛距離を伸ばす方法になります。

短くても飛距離は充分に確保できる。

細かい操作もできて、軽くて、取り回しも楽

飛距離が同等であれば、短い竿のメリットがより際立ちます。

楽して楽しく長時間釣りを続けるためにも、ショートロッドで飛距離を出す。

皆さんも一度、お試しください。

1件のコメント

  1. ピンバック:【釣りの基礎知識まとめ】釣り初心者にこそ知ってもらいたい5つのこと – 釣りキチの頭の中

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です